梅干しとは、梅を塩漬けした後に日干ししたものを指します。まさに文字通り。
また「梅漬け」と言って、塩漬けのみで日干しをしていないものもあります。
スーパーの梅干しコーナーに並んでいる多くの商品は、そのどちらでもない「調味梅干」というものになります。
本来の梅干しや梅漬けはかなりシンプルな作り方ということがわかると思いますが、なぜかスーパーに並んでいる梅干しには多くの添加物や余計なものが入っているから不思議です。
梅干しを健康食だと思って食べている人が、この添加物に漬けている調味梅干を食べている可能性はかなり高いのです。
目次
減塩文化が生み出した「しょっぱくない梅干し」
梅干しは年配の人から好まれて、老人からは圧倒的な支持率ですよね。
しかしそんな人たちが医者から「塩分は控えましょう」なんて忠告されていたら、しょっぱい梅干しを買うのも躊躇してしまいまそうです。
現代では、減塩とか塩分控えめとかそういうのが健康だと刷り込まれているので「しょっぱくない梅干し」が売れてしまうのです。
本来の梅干しなら塩分が20%ほどですが、スーパーに売っている梅干しのほとんどが塩分5%以下になっています。
減塩の梅干しができるまで
あなたも梅干しを買うとき、ついつい減塩の梅干しを選んでしまっていませんか?
しかし減塩の梅干しは塩の量を少量にしている代わりに、たくさんの添加物や化学調味料によって、旨味を補っているのです。
① ほとんどの梅干しは中国産が基本
なるべくコストを抑えなければいけないので、日本に出回っている梅干しのほとんどが中国産です。
中国産は国産の梅干しと比べて約半分以下の値段になるそうです。
② 流水して塩抜きをする
その中国産の梅干しの塩分を除去するためにまずは流水して洗い流します。
このとき、塩だけでなく風味や旨味、栄養素なども失われてしまいます。
③ 化学調味料で旨味を補う
旨味や風味がなくなってしまって梅干しには、調味料(アミノ酸)や酸味料を加えます。
これにより人工的な旨味や梅干し独特の酸っぱさが出来上がります。
④ 梅干しを甘くする甘味料
今の梅干しはしょっぱいよりも甘い方がよく売れるのです。
はちみつ漬けなどと書いてあると消費者は安心して手を伸ばします。
しかしその甘みは還元水飴や人工甘味料であるスクラロースやステビアということが大半です。
とくに人工甘味料は砂糖とは違って非糖質に分類され、血糖値を上げないので安全だと思っている人も多いのですが、これは農薬のようなもので様々な健康被害や副作用があるともされています。
梅干しだけに限りませんが、お菓子など甘いと感じる食品にはだいたい人工甘味料が入っています。
農薬、化学肥料で梅干しを太らせる
中国産はもちろん、国産でも安心できないのは農薬や化学肥料です。
いくら添加物が入っていなかったとしても、梅干し自体に農薬や化学肥料を使っていては下の子も無いわけです。
しかし大量生産しなければいけない手前、梅干しの収穫時期を早めたり、消費者が好きそうな大きな梅干しを作るためにも農薬や化学肥料は欠かせないのが一般的です。
完全無農薬、無化学肥料、そして完全無添加で無着色、そして漬ける塩にもこだわっている昔ながらの梅干しを食べたい場合はネットで探してみましょう。
スーパーのはまずダメでしょうね。
ー参考文献ー
「食品のカラクリ」
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