「血圧が上がるから」
「むくむから」
塩分を摂りすぎると体に悪いから控えろ!と世間では口を酸っぱくして言われていますが、実は私たちには塩分が足りていません。
しかしほとんどの家庭で使用されている塩は「塩化ナトリウム」というミネラルが不足したお粗末な食塩です。
たしかにこの食塩を摂取していたら、上記のような症状が出ると思いますが、良質な塩はむしろ私たちの体には必要不可欠なのです。
しかしスーパーに売っている”あの食塩”を使い続けていると健康を害すのはもちろん、どんどん味の濃いものが好きになっていってしまいます。
それを回避するためにも、いつも使っている「塩」を見直していきましょう。
目次
【1】塩化ナトリウムがダメな理由
今使っている塩の原材料を見てみてください。
おそらく原材料は「塩化ナトリウム」または「食塩」となっているかと思います。
この塩化ナトリウムがいけない理由はミネラルが不足しているからなのです。
塩化ナトリウムには必須ミネラルという生命維持には欠かせないミネラルが全然入っていないのです。
必須ミネラルとは以下の16種です。
赤くなっているのは塩化ナトリウムから摂取されるミネラルです。
ご覧の通り、塩化ナトリウムを摂取している以上は必須ミネラルが補われることはありません。
本来はこのミネラル達がバランスよく摂取されるのが理想です。これは過剰摂取や一部のミネラルを補っても意味がありません。
ミネラルや人の体はとても繊細なのです。
【2】デブなやつほど腹が減るのはなぜか
太っている人は痩せている人に比べてお腹が減りやすい傾向があります。(だから太るんですが・・)
しかしそれにはちゃんと理由があって、お腹が空いたり喉が乾いたりするのはミネラル不足が原因です。
よく、塩分を摂りすぎると喉が乾くと言われていますが、これはミネラルのバランスが大きく乱れて体が「ミネラルくれーー!」となっているからなのです。
ミネラルのバランスがきちんと取れていて、普通の食事をしていれば間食をしたいとか、食事をした後にすぐお腹が空くなどの欲求はおさまります。
【3】お酒を飲んだ後にラーメンが食べたくなるワケ
お酒を飲んだ後の〆のラーメンが最高!
普通にラーメンを食べるのはいいけど、なぜかお酒を飲んだ後に食べるラーメンってうまいんですよね。
そのラーメン衝動もミネラルと大きく関わっています。
お酒を飲むと、アルコールを分解するためにたくさんのミネラルをはじめとする栄養素を消費します。
当然体内はミネラル不足に。
ミネラル不足になると体はしょっぱいものを欲しがり、私たちにサインを送ります。
しかしそのサインに逆らうかのように、塩化ナトリウムたっぷりのラーメンを食べ、さらなるミネラル不足を起こすのです。
飲んだ後のラーメンもそうですが、ラーメンやポテチが止まらなくなり、すぐにまた食べたくなるのは体がしょっぱいものを求めるからなのです。
【4】「しょっぱいものが食べたい」がピタッとなくなる方法
「しょっぱいものが食べたい」=「ミネラル不足」なので、ミネラルのバランスをよくしてあげれば、しょっぱいものが欲しい欲求もなくなるのです。
ミネラルは16種もあるのでそれを全て補ったり、ミネラルたっぷりの塩を摂取すればしょっぱいもの衝動がピタっとなくなります。
【5】日本人が慢性のミネラル不足になっている理由
ヨーロッパなどのミネラル豊富な土地で暮らす人たちは、ミネラル不足が起こりにくいのが特徴です。
例えばヨーロッパの水はミネラル豊富な硬水、一方日本はミネラルの少ない軟水です。
日本は国土も火山灰土の場所が多いので田畑にもミネラルが少ないのです。
だから日本人は普通に生活しているとミネラルが不足してしまうので意識的に補わなければいけません。
さらに添加物やトランス脂肪酸などの異物を体内に入れると、それを外に出そうとビタミンやミネラルが大量に消費されるのです。
とにもかくにも私たちはミネラルが必要です!
【6】良質な「塩」の選び方
まず日本人に向いているのは「岩塩」よりも「海塩」です。
そもそもミネラル豊富な土地では水や田畑に十分なミネラルが含まれるので、岩塩のミネラル量は少なくなってバランスを取っています。
なので海外の岩塩はミネラル分が少なくなっているので日本人には適しません。
日本の海でとれる海塩には実に多くのミネラルを含んでいるので私たちの体にぴったりです。
昔の人は自分たちにミネラルが足りないことを体で知っていたので、漬物や塩むすびなどをよく食べていたのがそれですね。
とくに不足しがちなミネラルとは
そもそも現代人に塩化ナトリウム(塩素とナトリウム)が不足することはありません。
不足しがちなのはマグネシウム、カリウム、亜鉛などのミネラルです。
良質な海塩を選ぶ時はいずれのどれかは入っているものを選んでください。
残念ながら必須ミネラル16種を全て含む海塩を私はまだ見たことがありません。
なので海塩からミネラル補給をしながらも、食品から足りないミネラルを補ってあげることも大事です。
偽物の海塩
実は海塩と言っても偽物が多く出回っているのが現状です。
工業用に仕入れた粗悪な輸入品の原塩に、ちょっとにがりを加えただけの海塩もあります。
海塩は天日干しという製法で作られるのですが、こういう偽物の商品にも「天日干しの塩」として売られているから見分けがつかないのも苦しいところです。
しかしこだわってつくっている塩はそれなりのこだわりを感じ取れますし、説明書きを読めばそれが本物か偽物かがわかると思います。
そして、なぜか価格が安いものも不思議に感じましょう。
手間暇かけて作られた海塩が、大量生産される塩化ナトリウムと同価格なわけありません。
外食でも気をつけること
飲食店、とくに安いお店などは塩化ナトリウムを大量に使っています。
とにかくコストが安いし、お客はみんな中毒になってくれるから一石二鳥だからです。
もし塩にこだわっているお店ならその旨がしっかり記載されているか説明がされると思います。
そういうところの塩ならいいのですが、ほとんどの場所は塩にこだわっていることはないので食べすぎないよう気をつけてください。
まずは家庭で使う塩はいいものにして、外食に行く時は自分のマイソルトを携帯しておくといいでしょう。
ー参考文献ー
「行ってはいけない外食」
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