夏場はやっぱり虫が盛んになってくる季節なので虫除けスプレーが欠かせない人もいるかと思います。
ましてや、アウトドア好きの家族なら大人も子供もみんな虫除けスプレーをジャンジャンふりかけて虫を寄せ付けないようにしているかもしれません。
しかし虫を寄せ付けない成分が何なのか、自分たち人間には影響がないのか気になりませんか?
目次
アメリカ軍が開発した虫除けスプレー
戦争中、ジャングルの茂みを歩かなければいけない兵士たちを最も悩ませたのは”蚊の襲撃”だったそうです。
たしかに敵を狙って集中したい時に全身が痒くては仕事になりませんよね。
そんな時に開発されたのが「ディート」です。
虫除けスプレーの主成分「ディート」が危ない
ほとんどの虫除け用製品の主成分はディートと呼ばれる化学物質です。
ディートが虫を寄せ付けないのは事実なのですが、なぜそれができるのかはあまり解明されていません。
しかしディートが人体に影響をもたらすことはわかっています。
アメリカ軍がディートつけて戦場で行き、帰還した際にはひどい頭痛や記憶力低下、発疹などの異変があったそうです。
動物実験でも神経系に異常を来すことが明らかになっていてるので、ディートの安全性を巡って物議を醸しています。
日本でディートの高濃度が認可された
ディートはその危険性から12%以下に薄めたものでないと販売してはいけなかったのですが、2016年からは濃度30%までのディートを使ってもよいという認可が下りました。
おそらく、虫によって媒介される毒性がディートの毒性を上回ったことに起因しているのだと思います。
蚊をはじめとする虫は色々な感染症を引き起こす危険性を秘めているため、虫を完全に避けるためにディートの高濃度化が許されたのではないでしょうか。
しかし、日本ではそこまで危険な虫は存在しませんし、以前蚊によって媒介されて騒がれたデング熱やマラリア、日本脳炎などのウイルスはもうほとんど存在していません。
私たちが虫だらけの森の中で生活しているならまだしも、日常生活で虫に刺されることにそこまで危惧する必要が果たしてあるのでしょうか?
虫除けスプレーには使用上の注意が多すぎる
ある虫除けスプレーの裏表示を見てみると、乳児には使用するなとか顔には使うなとか吸い込むなとか書いてあります。
販売者側が言ってくるってことは、やっぱりディートの危険性はかなり高いことが伺えます。
しかしいくらこれらに注意しても虫除けスプレーは霧状になっているのでどうしてもその成分を吸い込んでしまいますし、顔にもかかってしまいます。
ディートの副作用
ディートは吸い込むことで副作用が起こるので、鼻や口に近い頭に症状が出ることが多いと思われます。
頭痛やめまい、たちくらみ、吐き気、目の痛みなど人によって様々ではあると思いますが、化学物質に慣れていない人はとくにこのような症状が出やすいので注意です。
また、ディートは皮膚にも入り込むので皮膚の炎症なども起こるかもしれません。
殺虫プレートはもっと危ない
アース製薬が出している「バポナ」という吊るしておくだけで殺虫できるという製品も危険です。
中に入っている黄色い板にジクロルボスという薬品を染み込ませ、高い揮発性(大気に蒸発する性質)を利用して虫を殺します。
このジクロルボスは以前農薬に指定されていましたが、日本では2012年にジクロルボスを農薬として使用することが禁止され、今では殺虫剤などとしてしか使われていません。
「バポナ」を購入する場合は印鑑が必要
バポナ(ジクロルボス)は誰でも買えるわけではありません。
ジクロルボスは「毒物及び毒物取締法」の劇薬として分類されています。
なので購入には厳重な確認が必要となり、名前や住所、印鑑などを要します。
これだけでもジクロルボスがどれだけの劇薬かが予想できると思います。
バポナは学校や飲食店など人が長時間集まるような場所での使用を禁止していますが、一般家庭では使用されている場合があります。
庭の木やベランダなどがある一軒家に住む人はバポナを吊るしている人がいます。
ジクロルボスを吸い込むと頭痛や吐き気、めまいや痙攣などを起こす場合があるので、もし近くでバポナを発見したらすぐに逃げてください。
市販薬を使わずに安全に虫除けをする方法
強い薬剤の虫除けグッズを使っていると、どこかのタイミングで体に異変が出てしまうかもしれません。
それを防ぐためにも赤ちゃんにも使えるほど安全で虫を除けれる天然の虫除けグッズを手作りしてみてはいかがでしょうか?
これなら小さい子供から大人まで場所も問わず使うことができます。
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