肌トラブルを根絶するには肌バリヤ機能を正常化させなくてはいけません。
肌バリヤを破壊する行為と肌バリヤが正常になるとどうなるかの記事はこちらをお読みください。
この記事では、肌バリヤを正常化するための唯一の方法である「角質培養」の正しい方法をまとめました。
巷では角質培養の間違った方法が蔓延しているので、ここで正しい方法を知っておきましょう。
角質培養の目的
角質培養とは、肌の角質を無理に剥がさないようにして、角質が自然に剥がれ落ちるようにターンオーバーを正常にしてあげる行為です。
角質培養は汚れを溜めるとか、垢を溜めるとか色々な誤解がありますがそうではありません。
角質を蘇らせてあげることで、肌本来の機能を正常にしてあげるのです。
これによりファンデーションに頼らなくても素肌自体を綺麗にしていくことができ、化粧品に頼らなくても乾燥や肌トラブルがなくなっていきます。
角質培養の正しい洗顔方法
洗顔のしすぎは角質を取りすぎてしまうのでNGですが、全く洗顔をしないというのは皮脂膜が酸化して角質が傷つき剥がれ落ちやすくなってしまいます。
角質をいたわった正しい洗顔方法で正しい回数を行えば、角質を無理やり取り除くことはなくなり、余分な汚れのみを落とすことができます。
- 純石鹸
- 泡だてネット
- 軟水
純石鹸
角質培養では洗顔料などの界面活性剤が入っているものは使えません。
必ず純石鹸を使うようにしてください。
石鹸が全て純石鹸なのではなく、中にはまがい物が潜んでいるので気をつけてください。
純石鹸の成分は一般的に以下のようになっています。
- 石鹸素地98%以上
- 純石鹸分98%以上
- 脂肪酸ナトリウム98%以上
- 石鹸素地、水分、グリセリン
泡だてネット
洗顔をする上で、ポイントは泡にあります。
泡により洗顔による肌への刺激を最小限に留めてくれます。
泡がない状態で洗顔をすると手が直接肌をこすることになるので角質も剥がれ落ちやすくなってしまいます。
洗うのは肌の皮脂膜にある余分な汚れのみなので、泡だけで優しく落とすために石鹸の泡だてネットは必須になります。
軟水
水の温度に気を使っても、水の質に気を使うことは少ないと思いますが、ミネラルの多い硬水で肌を洗うと水に含まれるカルシウムが肌をつっぱらせる原因になってしまいます。
海外に行くと髪や肌がごわつくのは硬水の地域が多いからです。
肌バリヤが弱いうちは、洗顔後の肌のつっぱりがかゆみの原因にもなってしまうのでなるべくつっぱらないようにした方がいいのです。
カルシウムが一切入っていない軟水で洗顔すると、肌がつっぱりにくくなり洗顔後も快適に過ごすことができます。
日本の水道水はほとんどが軟水ですが、地域によっては硬水ぎみなところがあったり、完全なる軟水ではない場合もあるので軟水の浄水器を設置することをおすすめします。
また、軟水は石鹸の泡立ちもよくしてくれます。
角質培養の洗顔手順
では実際に洗顔を行なっていきましょう。
① 顔を軽く水で濡らす
まずは顔全体を水で濡らしましょう。
この時の水の温度は32度くらいに設定してください。
冷たすぎても皮脂が固まって落ちにくくなり、熱すぎても取れるべきでない角質が剥がれ落ちてしまいます。
② 石鹸を泡立てる
泡だてネットを軟水で濡らしてホイップクリームのような泡を作ってください。
③ 泡で顔を優しく洗う
ここで絶対にやってはいけないことは、指や手が肌に触れることです。
肌はこすらずに泡だけで撫でるように滑らせていきましょう。
泡で洗う時間は20秒ほどで十分です。
④ 水ですすぐ
最初と同じですすぐ時もぬるま湯にしてください。
すすぎは完全にヌメリがなくなるまでやるのではなく、ちょっとヌメリが残っているくらいでOKです。
そのヌメリは石鹸の脂肪酸で、皮脂膜が出てくるまでの肌を刺激から守ってくれる役割があります。
もう泡がなくなったくらいですすぎはストップしましょう。
⑤ タオルで優しくおさえる
最後のタオルで気を抜いてはいけません。
洗顔後の角質は非常に弱くなっているので少しの刺激でも剥がれやすくなっています。
清潔なタオルで肌の水分だけを優しくおさえるようにして拭き取ってください。
角質培養で使っていい化粧水
角質培養では本来化粧水は不要なのですが、あまりにも敏感肌である場合は洗顔後の肌のつっぱりが耐えられない人は化粧水を使ってもOKです。
しかしここで使う化粧水は弱酸性の手作り化粧水です。
- 精製水・・・100ml
- グリセリン・・・小さじ1杯
- クエン酸・・・耳かき1サジ
これら全て数百円程度で手に入ります。
ボトルに全て合わせて振り混ぜればできあがりです。
肌バリヤが破壊されている間は洗顔後の肌のつっぱりがひどく、それが刺激になってしまう人がいます。
それを防ぐために少量の化粧水を顔につけることで肌への刺激を軽減することができます。
水浸しにするのは返って刺激になるのであくまで少量をつけるようにしましょう。
角質培養中に起こることを事前に知っておこう
角質培養中に以下のようなことが起こることがあります。
- ひどい乾燥
- 鼻や頰に白いモサができる
- 顔がかゆくなる
- 肌が荒れたように感じる
- ニキビができる
- 毛穴の汚れが気になる
角質培養中は無駄なクレンジングや無駄な化粧品の使用を断つので、素肌が乾燥したり荒れたように感じるかもしれませんが、それは今まで偽物の潤いや艶である合成ポリマーで隠してきた肌の本来の姿を見ることができるためです。
また、白いモサのようなものができますが、これは剥がれるべき時期がくれば自然と剥がれ落ちることになり、さらに角質培養を進めると毛穴の汚れもたまらなくなってきます。
角質培養中は慣れないとストレスを溜めることがあります。
なので肌が炎症を起こしたりすることがありますが、角質培養に慣れればすぐに治ります。
角質培養は諦めたらまた汚い肌に戻る
角質培養はなんだか汚れがたまっていくようなかんじがして諦める人が多いのですが、諦めたらまた化粧品漬けの日々に戻って肌バリヤが破壊されてしまいます。
角質培養はだいたい1ヶ月くらいから慣れ始めて、肌にも効果が現れてきます。
半年後にはほぼ全ての肌トラブルが解消されていることが予想されますので、くれぐれも諦めないようにしましょう。
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