「有機JAS認定」の認証マークはついている野菜や果物を安心して購入していませんか?
しかしそれは無農薬でもなんでもないただのマークに過ぎません。
ちゃんと無農薬、無化学肥料で栽培している農家の人たちの作物にはちゃんとその旨が明記されています。
有機JAS認定マークに「なんとなく」安心するのではなく、どんなマークなのかこの際しっかり把握した上で消費選択をしていきましょう。
目次
【1】有機JAS認定は農薬が許されている
なぜか有機野菜=無農薬という勝手な思い込みが私たちのイメージに埋め込まれていますが、実際には誤解があります。
このマークを取得すつには、原則として無農薬でなければいけないもの、無農薬によって生産量が著しく低下する場合は農薬や化学肥料を使ってもいいことになっています。
農林水産省が認めている農薬・化学肥料・土壌改造資材は29種類ほどで、指定されたこれらの使用は許可がされているものの、年々この種類は増えています。
有機JASマークがついている野菜のほとんどに農薬が使われているのが現状です。
【2】有機JAS認定はお金を払えばもらえる
有機JAS認定はいわゆるモンドセレクションのようなもので、年間10万円〜40万円ほどであのマークが買えてしまいます。
JAS規格の認定取得ガイド というものがあるのでこれを見ればわかります。
果たしてこのような至極曖昧な認証マークは消費者側の価値ってあるのでしょうか?
【3】減農薬表記よりも有機JAS表記が売れる
無農薬で作物を作っていると、季節や気候に左右され、どうしても生産性は悪くなります。
なのでこういう農家の人はしびれを切らして農薬を少量使ってしまうこともあります。
そうすると、今まで無農薬と謳えてた作物に「減農薬」と書き換えなければいけなくなります。
この減農薬は有機JAS認定と実質は変わらないにも関わらず、有機JASマークの方が売れるからとこのマークを買う農家の人もいます。
「減農薬」の方が消費者にとっては理解しやすいのに、売れるからという理由で表記がわかりずらくなってしまうのです。
【4】「低農薬」・「減農薬」でも農薬の量は変わらない
たしかに農薬の量自体を一般的な量から少し減らして作っている農家の人もいると思いますが、全てがそうではありません。
低農薬や減農薬は農薬を捲く”回数”が通常より少ないと意味で、総合的に見た農薬の量は通常と変わらない場合もあります。
仮に通常よりも農薬の量が少ないからと言って、とうてい安心材料にはなりません。
【5】有機・オーガニックの本当の意味
オーガニックや有機という言葉に飛びつく人はかなり多いのですが、私はむしろ警戒すべき謳い文句だと思っています。
有機栽培された野菜を有機野菜とかオーガニック野菜と呼ぶことがありますが、その有機栽培には問題があります。
まず、有機栽培とは有機肥料を使って育てられた野菜のことで、農薬を使うか使わないかはその農家の人たちによって判断が委ねられています。
だから決して無農薬とか無肥料というわけではありません。
有機肥料とは米ぬかや油のカス、動物の糞尿などの比較的自然なものが肥料になっています。
そもそも化学肥料はというと、工業が科学的に生み出した肥料で、効果に即効性がありこちらの化学肥料を使う人農家が多いのです。
有機肥料は化学肥料と違って即効性がないのが本来特徴なのですが、その効果を早めようと有機肥料を化学培養して使っている農家がほとんどです。
そうすることで早く作物が育つものの、土に余計な害虫が寄ってくるのです。
もちろん有機肥料を使ったとしても害虫駆除の薬を使わなければいけない運びとなります。
まぁそんなことよりも有機肥料に使われている材料自体がゴミ同然なのでツッコミどころは絶えません。
これが有機とかオーガニックと呼ばれているんだから驚きです。
安全な野菜はスーパーに並ばない
生産量を絶対に確保しなければいけないスーパーなどに、在庫が不安定になってしまう無農薬で無肥料、遺伝子組み換えでない作物は並べないのです。
安全な野菜はネットで買うことをおすすめします。
自然の力で土から丁寧に育てた野菜は、やはりこだわりの強い農家の人だけがやっています。
大量生産され、見せかけだけいい野菜とは安全性や栄養が全く違います。
私の中で今のところ1番のおすすめは自然栽培(無農薬・無肥料・遺伝子組み換えでないもの)で野菜を作っているナチュラルハーモニーです。
HP:http://naturalharmony.co.jp/takuhai/
宅配もやっているのでかなり便利です。
ー参考文献ー
「ほんとの野菜は緑が薄い」
「「健康食」はウソだらけ」
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